「身体が硬いですね。」
整体やマッサージに行った際、このように言われた経験はありませんか?
肩こりや腰痛の予防・改善のためにストレッチを勧められ、
一生懸命取り組んでいる方も多いと思います。
確かにストレッチは筋肉の柔軟性を高めたり
血流を促進したりする効果が期待できます。
しかし、身体が硬くなる原因は単純に筋肉が硬いからだけではありません。
実は、身体の硬さには「脳の働き」が大きく関係しています。
そして本当に身体を動かしやすくしたいのであれば、
ストレッチだけではなく筋力トレーニングも重要になります。
今回は「身体が硬くなる原因」と
「筋トレによって可動域が広がる理由」について解説します。
身体が硬くなる原因とは?
身体が硬いと言われると、
多くの人は筋肉そのものが硬くなっている状態をイメージします。
もちろんそれも原因の一つですが、実際には大きく2つの要素があります。
① 筋肉や関節周辺組織の硬さ
筋肉だけでなく、
・筋膜
・腱
・靭帯
・関節包
といった組織の柔軟性が低下すると、身体は動かしにくくなります。
特にデスクワークや長時間の同じ姿勢が続くと、
筋肉のポンプ作用が減少し血流が低下します。
すると組織内の水分量が減少し、筋肉や筋膜が硬くなりやすくなります。
運動不足の方が身体を動かしにくく感じるのは、
この影響が大きいと考えられます。
② 脳がかける「安全装置」
身体の硬さには神経系も深く関わっています。
脳は筋肉や関節が過度に伸ばされると、
「これ以上動くと危険かもしれない」
と判断し、筋肉にブレーキをかけます。
これは身体を守るための正常な防御反応です。
つまり、
身体が硬い=筋肉が伸びない
ではなく、
身体が硬い=脳が危険だと判断して動きを制限している
場合も少なくありません。
柔軟性と可動性は違う
身体を柔らかくしたい人が知っておきたいのが、
「柔軟性」と「可動性」の違いです。
柔軟性
人に押してもらったり、脱力した状態で動かせる範囲のこと。
ストレッチで広がるのはこちらです。
可動性
自分の筋力でコントロールしながら動かせる範囲のこと。
日常生活やスポーツ動作で本当に重要なのはこちらです。
例えば、
深くしゃがむ
腕を真上まで上げる
股関節を大きく動かす
といった動作は可動性が必要になります。
身体をしなやかに動かしたいのであれば、
柔軟性だけでなく可動性を高めることが重要です。
なぜ筋トレで身体が柔らかくなるのか?
「筋トレをすると身体が硬くなる」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし近年では、適切な筋力トレーニングは
柔軟性や可動性の向上にも効果的であることが分かっています。
ポイントは、
自分でコントロールできる範囲の中で、
できるだけ大きく身体を動かすことです。
筋トレで関節を大きく動かしながら負荷をかけると、
脳は「この範囲は自分で安全にコントロールできる」
と学習します。
すると、これまで可動域にかけていたブレーキが徐々に解除され、
自分で動かせる範囲が広がっていきます。
つまり筋トレは筋肉を鍛えるだけでなく、
脳に安全な動作範囲を学習させるトレーニング
でもあるのです。
その結果として、可動性が向上し、身体が動かしやすくなります。
身体を柔らかくしたい人におすすめの筋トレ
ディーププッシュアップ
通常の腕立て伏せよりも深く身体を下ろします。
胸や肩周辺の筋肉を大きく動かしながら負荷をかけられるため、
上半身の可動性向上に効果的です。
膝をついた状態からでも十分効果があります。
重要なのは回数ではなく、
自分でコントロールできる範囲で大きく動かすことです。
ゴブレットスクワット
軽いダンベルやケトルベルを胸の前で持ちながら行うスクワットです。
重心が安定するため、
股関節を大きく使いやすくなります。
デスクワークで身体が硬くなっている方にもおすすめです。
フォームローラー
身体が硬くて十分に動けない場合は、まず筋肉をほぐすことから始めても良いでしょう。
フォームローラーを使用すると、
太もも前面
お尻
背中
ふくらはぎ
など筋膜リリースが行えます。
筋肉の緊張を和らげてから筋トレを行うことで、
よりスムーズに可動域改善を目指せます。
ストレッチだけでは足りない理由
ストレッチによって筋肉や筋膜の柔軟性を高めることは大切です。
しかし、それだけでは
「自分で動かせる範囲」
までは広がらないことがあります。
例えば開脚ストレッチで脚が開くようになっても、
自分の筋力でその範囲を支えられなければ実生活では活用できません。
だからこそ、
ストレッチで組織を整える
筋トレで可動性を高める
この両方が重要なのです。
身体を柔らかくするならストレッチだけじゃない?筋トレで可動域を広げる方法/姫路パーソナルジムまとめ|身体を柔らかくしたいなら可動性を高めよう
身体が硬くなる原因は筋肉だけではありません。
筋肉や筋膜などの組織の硬さに加えて、
脳が身体を守るために可動域へブレーキをかけている場合もあります。
そのため、本当に身体を動かしやすくしたいのであれば、
ストレッチで筋肉をほぐす
筋トレで脳に安全な動きを学習させる
という両方のアプローチが必要です。
特にスクワットやプッシュアップなど、
自分でコントロールできる範囲を大きく使う筋トレは、
柔軟性と可動性の向上を同時に目指すことができます。
身体が硬いから運動できないのではなく、
身体が硬いからこそ適切な運動が必要なのかもしれません。
ストレッチだけに頼るのではなく、筋トレも取り入れながら
「自分で動かせる範囲」を広げていきましょう。
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